「ATOM(アトム)とはどんな仮想通貨で、Cosmos(コスモス)ってどんなプロジェクトなの?」
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上に「契約情報」を乗せることで契約や取引を自動的に管理・実行する仕組みのこと。
これまでこのスマートコントラクト機能を武器に、ビットコインと並んで仮想通貨業界を牽引してきたのがイーサリアムです。
ところが、ここ最近この状況に大きな変化が起こっています。
それが2020年から表面化してきた、「スマートコントラクト戦争」です。
イーサリアムのお家芸でもあるスマートコントラクト機能を実装した新興プラットフォームの台頭。
それだけでなく、イーサリアムよりも低コストで処理能力に優れたスペックで、鉄壁と思われたイーサリアムの地位を脅かすような存在になりつつあります。
市場規模40兆円とも言われるスマートコントラクト市場を勝ち抜くのは、果たしてどのプラットフォームなのか―。
ATOMはそんなイーサリアム対抗馬の一つであり、2021年に急成長を遂げた大注目の仮想通貨です。
今回は、イーサリアムキラーとして一躍脚光を浴び始めたATOM(Cosmos)を詳しく知りたいあなたのために、
- ATOMの主な特徴やメリット
- ATOMの将来性や今後の価格予測
- ATOMの買い方やおすすめの取引所
についてお伝えしていきます。
仮想通貨ATOM(Cosmos/コスモス)とは?
ATOM(アトム)とはどんな仮想通貨で、市場から熱い視線が注がれるCosmos(コスモス)はどんなプロジェクトなのか。
まずはATOM(Cosmos)の主な特徴やメリットなど、基本情報をしっかりと押さえていきましょう。
ATOM(Cosmos)の基本情報:時価総額・価格・チャート
2021/9/22現在、ATOM(Cosmos)の価格は1ATOM=3,582円となっており、時価総額は約7,958億円で仮想通貨時価総額ランキング第23位です。
直近のチャート的には9月19日に1ATOM=4,896円という上場来高値をつけ、日増しに注目度が高まっています。
通貨名 | Cosmos |
---|---|
ティッカー・シンボル | ATOM |
価格 | 3,582円 |
時価総額 | ¥795,883,606,170 |
発行枚数上限 | 約2.7億 |
循環供給 | 約2.2億 |
時価総額ランキング | 第23位 |
ブロックチェーン | Cosmos |
コンセンサスアルゴリズム | DPoS(Delegated Proof of Stake) |
ホワイトペーパー | Whitepaper |
ロードマップ | Roadmap |
公式サイト | https://cosmos.network/ |

ATOM(Cosmos)の歴史
2009年にビットコインが誕生して以来、数多くの仮想通貨が生まれてきましたが、それらのほとんどは互換性がありませんでした。
この問題を解決するために立ち上げられたプロジェクトが「Cosmos」です。
Cosmosの発祥は2014年。
Cosmos創設者であるJae Kwon氏によってプロジェクト原案が考案され、2019年4月にジェネシスブロック(最初のブロック)が生成されました。
- 2014年:開発元のTendermint社が設立される
- 2017年:ICOで約1700万ドルを資金調達
- 2019年4月:仮想通貨最大手取引所Binanceへ上場
- 2019年4月:BinanceDEXがローンチ
ATOM(Cosmos)の主な特徴やメリット
Cosmosは「ブロックチェーンのインターネット」を掲げて立ち上げられたプロジェクトで、「コスモスハブ」と呼ばれるエコシステムで流通するネイティブトークンがATOMです。
ここからは、ATOM(Cosmos)の主な特徴やメリットについて、ポイントを絞って見ていきましょう。
- 異なるブロックチェーンを繋ぐ相互互換性
- ステーキングができる
- 誰でも仮想通貨を作れる
異なるブロックチェーンを繋ぐ相互互換性
ATOM(Cosmos)の一番の特徴は、異なるブロックチェーン同士を繋ぐことができる相互互換性があるということ。
例えば、あなたが保有しているビットコインをイーサリアムにしたい場合、取引所で「日本円」や「ドル」といった通貨を経由して売買しなければなりませんよね。
- 保有するビットコインを売って日本円にする
- 日本円でイーサリアムを買う
この手間とコストを省く解決策となるのが、Cosmosの「Cosmos Hub」。
下図のように「Cosmos Hub」という中継地点とそれに付随する「Zoon」という場所に各通貨を置くことで、異なるブロックチェーン同士を繋ぎ互換性を持たせることを可能にしています。

このCosmos Hubによって、わざわざ「日本円」を介さなくてもビットコインとイーサリアムの直接売買ができるようになるわけです。
また、異なる通貨同士を繋ぐことができると、相互でデータのやり取りをすることも可能になります。
ステーキングができる
Cosmosが採用しているDPoSというコンセンサスアルゴリズムは、保有量や保有期間に応じて新しいブロックを生成できる権限が与えられる「PoS(プルーフオブステーク)」を応用したものです。
そのため、ステーキングすることで保有するCosmosを増やすことができるようになっています。
ステーキングとは、保有する仮想通貨を一定期間預けて報酬をもらうという仮想通貨を活用した資産運用のようなもの。
売買を繰り返さずとも保有量を増やすことができるので、保有するだけで金利のような形で資産を増加させていくことが可能になります。
誰でも仮想通貨を作れる
Cosmosは、「Cosmos SDK」という開発キットを一般向けに公開しています。
これによって、誰でも仮想通貨(ブロックチェーン)を作れてしまうんです。
このCosmos SDKによって開発されたアプリケーション(プロジェクト)は、2021年9月現在で約250にも及ぶほど。
クロスチェーンのDeFi(分散型金融)プラットフォームであるKavaや、韓国発祥のステーブルコインであるTera Moneyはその代表例ですね。
その他にもCosmos SDKを使って開発が進められているプロジェクトは盛りだくさん。
Cosmosで動くアプリケーションが増えれば増えるほどCosmosやATOMの価値も上がっていくので、大いに期待できるプラットフォームであることは間違いありません。
仮想通貨ATOM(Cosmos/コスモス)の将来性・今後の価格予測
仮想通貨ATOM(Cosmos)のプロジェクト設計はユニークで技術力も高く、将来性は極めて高いです。
Cosmosを採用したプロジェクトが増え続けている現状を考えれば、中長期的に今後さらにATOMトークンの価格も上昇していくでしょう。
実際、世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceのDEXにはコスモスの技術が使われています。
この事実を考えても、Cosmosが持つ技術力がいかに優れているかがわかるはず。
ちなみにCosmosには「Ethermint(イーサミント)」と呼ばれる、イーサリアム上で実行されるスマートコントラクトと同様の処理をCosmos上でも実行できるツールがあります。
これにより、イーサリアムと比べて最大20倍の速さでトランザクション処理をすることができ、トランザクション経由での手数料を大幅に抑えることが可能です。
Cosmosはイーサリアムが抱える大きな課題であるスケーラビリティ問題(処理速度の遅さや手数料の高さ)を解決するだけでなく、イーサリアムのようなスマートコントラクトが実装できます。
イーサリアムキラー筆頭候補の一つとして、今後さらに世界中の投資家から熱い視線が向けられることは確実ですね。
仮想通貨ATOM(Cosmos/コスモス)の買い方・おすすめの取引所
ここからは、仮想通貨ATOM(Cosmos)の買い方やおすすめの取引所についてお伝えしていきます。
日本国内でATOMトークンを取り扱う仮想通貨取引所は現状GMOコインの一ヵ所のみで、ATOMを買うならGMOコインの一択です。

ATOMを買う以外にも、GMOコインを使うメリットはたくさんあります。
国内最安値の手数料
大手GMOグループによる信頼性
強固なセキュリティ
ATOMを買うだけでなく、普段使いの取引所としても使えるGMOコイン。
GMOコインはATOM以外にもポルカドット(DOT)などの有望銘柄を国内初上場させた実績もあるので、今後も国内独占銘柄の上場が大いに期待できますね。
これから仮想通貨投資を始める超初心者向けに、以下の記事で仮想通貨の始め方を「図解入り完全ガイド」しています。
仮想通貨投資を始める上であなたが気になっている疑問もほとんど解決できますので、ぜひ参考にしてくださいね。

まとめ
今回はATOMとはどんな仮想通貨で、Cosmosはどんな特徴やメリットがあるかなどについてお伝えしてきました。
- 異なるブロックチェーンを繋ぐ相互互換性
- ステーキングができる
- 誰でも仮想通貨を作れる
技術力が高く多くのプロジェクトで採用されるCosmosが今後さらに飛躍を遂げ、中長期的にATOMトークンの価格もさらに上昇していくのは間違いありません。
Cosmosの将来性に大いに期待しましょう。
※国内取引所を選ぶポイントやおすすめの使い方については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。
