「DYDXとはどんな仮想通貨で、どういったプロジェクトなの?」
2020年から始まった第二次仮想通貨ブームの火付け役となったのは、紛れもなくDeFi(Decentralized Finance)と呼ばれる「分散型金融」の存在です。
DeFi(分散型金融)とはブロックチェーン技術を活用して、銀行や証券会社といったこれまでの中央集権的な金融業者を介さずにお金のやり取りをするという革新的なサービスのこと。
そんなDeFi分野において画期的なサービスを提供するのがdYdXで、dYdXが発行するガバナンストークンがDYDXという仮想通貨です。
dYdXは2021年9月に大手取引所に上場したばかりの分散型取引所(DEX)ですが、上場後まだ1ヶ月も経たないうちにDYDXトークンの価格は約8倍近くまで急騰を続けています。
今回は、今大注目のDYDXとは何かを詳しく知りたいあなたのために、
- DYDXの主な特徴やメリット
- DYDXの将来性や今後の価格予測
- DYDXの買い方やおすすめの取引所
についてお伝えしていきます。
仮想通貨DYDXとは?
DYDXとはどんな仮想通貨で、DeFi分野で大注目されているdYdXは一体どんな分散型取引所でどのような特徴やメリットがあるのか。
まずはDYDX(dYdX)の基本情報をしっかりと押さえていきましょう。
DYDX(dYdX)の基本情報:時価総額・価格・チャート
2021年9月27日現在、DYDX(dYdX)の価格は1DYDX=2,248円となっており、時価総額は約1,252億円で時価総額ランキング第99位に位置する仮想通貨です。
直近のチャート的には9月27日に1DYDX=2,531円という上場来高値をつけ、仮想通貨相場全体が軟調な中で一気に時価総額ランキングTOP100位以内に食い込んできました。
通貨名 | dYdX |
---|---|
ティッカー・シンボル | DYDX |
価格 | 2,248円 |
時価総額 | ¥125,210,523,475 |
発行枚数上限 | 10億 |
循環供給 | 約5,568万 |
時価総額ランキング | 第99位 |
ブロックチェーン | イーサリアム |
ホワイトペーパー | Whitepaper |
公式サイト | https://dydx.exchange/ |

dYdXは分散型デリバティブ取引所
dYdXは仮想通貨の売買に特化した分散型デリバティブ取引所で、すでに3万人以上もの人がのdYdXを利用しています。
同じようなデリバティブを扱う取引所はBybit (バイビット) が有名ですが、Bybit (バイビット) が中央集権的な取引所であるのに対してdYdXは分散型取引所(DEX)であるのが大きく異なる点。
dYdXを利用するユーザーは、トレードやステーキングをすることで報酬を得ることができるようになっています。
多くのエンジェル投資家や大手VCが出資
dYdXは2017年12月にシードラウンドとして、
- Andreessen Horowitz
- 1confirmation
- Polychain Capital
といった有名VCや多くのエンジェル投資家などから、総額2Mドル(約2億円)の資金調達に成功しています。
その後の2018年10月19日にはa16z cryptoとPolychain主導のもとにシリーズAラウンドが実施され、
- 1confirmation
- Bain Capital Ventures
- Craft Ventures
- Dragonfly Capital Partners
- Vy Capital
- Abstract Ventures
- Kindred Ventures
- Naval Ravikant
などなど、計13のベンチャーキャピタルから総額10Mドル(約10億円)の資金調達に成功しました。
DYDXトークンは2021年9月に複数の取引所に上場
dYdXのガバナンストークンであるDYDXは、2021年9月にBinanceやFTX、Krakenといった複数の大手取引所に一気に上場され話題となりました。
この大手取引所による同時上場の背景には、DYDXの発行元となるdYdXがイーサリアムベースの分散型取引所(DEX)であることが大きく働いています。
要するに、中央集権型取引所に上場されなくても、dYdXやUniswap、Sushiswapといったイーサリアム系のDEXを介して、市場は自由にDYDXトークンの売買ができてしまうんですよね。
そのため、既存の中央集権型取引所は儲けのチャンスを逃すまいと躍起になり、我先にとばかりにこぞって大注目を集めるDYDXトークンをスピード上場させたというわけです。
中国の規制強化に伴いDYDXトークンの価格が急騰
2021年9月24日、中国の中央銀行である中国人民銀行は、仮想通貨の決済や取引情報の提供など関連サービスを全面的に禁止すると発表。
これを受けて、Binanceに代表されるCEX(中央集権型取引所)からdYdXのようなDEX(分散型取引所)へ中国人が暗号資産を移行する動きがみられ、DYDXトークンの価格が急騰を続けています。
DYDXトークンのエアドロップで2400万円の給付金
dYdXは2021年7月26日までにdYdX上で取引をしたユーザーを対象にエアドロップ(無償でトークン付与)を実施しており、この「給付金」がハンパないとTwitter界隈で話題になりました。
dYdXを管轄するdYdX Foundationによると、エアドロップされたDYDXトークンの最大数量は9,529DYDXトークン。

これは今のDYDXトークン価格に換算すると218,204.58ドルで、日本円で約2,400万円にもなります。
2,400万円がタダでもらえてしまったdYdXのエアドロップ、これは「給付金」というよりむしろ「宝くじ」レベルの金額ですね。
DYDX(dYdX)の主な特徴やメリット
ここからは、DYDX(dYdX)の主な特徴やメリットについて、3つのポイントで見ていきましょう。
- レイヤー2上で取引を行うことによりスケーラビリティ問題を解決
- ステーキングができる
- DYDXトークンを保有することでガバナンスへ参加可能
レイヤー2上で取引を行うことによりスケーラビリティ問題を解決
dYdXのトレードシステムのベースになっているのは、スケーラビリティの向上に取り組むソフトウェア企業「StarkWare」のレイヤー2ソリューションです。
これによって、トランザクション処理能力の遅延や手数料の高騰といったスケーラビリティ問題を解決しています。
レイヤー2上で取引を行うことで得られるメリットは、主に以下の7つ。
- 手数料ゼロ:取引にかかるガス代はゼロ
- 高速出金:出金する際の待ち時間なし
- 安全性が高い:個人情報の保護を強化
- 超高速なトレード:取引はブロックチェーン上で即時執行され、数時間以内に確認可能
- モバイル対応:ユーザーはどこからでも利用可能
- クロスマージニング:単一口座から複数市場のポジションレバレッジにアクセス可能
- 取引ペアの拡大:様々な取引ペアによって売買が可能
この中で特にメリットが大きいのは、なんといっても取引手数料(ガス代)がゼロという点。
取引手数料がゼロになることによって、トレーダーは従来では考えられないような少額の資金で売買するが可能になったわけです。
dYdXは取引所をイチから再設計することでトレーダーにとって最も利便性の高いものにし、これまでで最も高速かつ使い勝手の良い分散型取引所を実現しています。
多くの投資家やベンチャーキャピタルがこぞって出資してきたのも、それだけdYdXが提供するサービスの質が高いという証拠と言えるでしょう。
ステーキングができる
dYdXではステーキングサービスに対応しています。
そもそもステーキングとは保有する仮想通貨を預けて報酬を得ていく、いわばブロックチェーン技術を応用した「次世代の資産運用」。
2020年からDeFiが大注目され仮想通貨市場が大きく伸びたのも、リアルの世界では考えられないような高利回りの資産運用によって自分たちの資産を爆増させることができるからに他なりません。
これまでは単に「買って売る」というキャピタルゲイン目的のみで売買されていた仮想通貨ですが、「買って保有し運用する」というインカムゲイン目的での用途に幅を広げています。
DYDXトークンを保有することでガバナンスへ参加可能
DYDXトークンは、分散型取引所であるdYdXが発行するガバナンストークンです。
DYDXトークンの保有者はガバナンスに関する提案に対して投票することによって、dYdXのガバナンスに関与することができます。
採用しているイーサリアムがPoS(プルーフオブステークス)というコンセンサスアルゴリズムを採用していることもあり、決定権は保有しているDYDXトークンの量に比例して強くなる仕組みです。
保有するトークンの量が多ければ多いほど、自分のニーズに合った提案を通しやすいシステムというわけですね。
仮想通貨DYDXの将来性・今後の価格予測
これまでにない分散型取引所を構築したdYdXの将来性は極めて高く、今後より多くのユーザーが利用する取引所へと成長することは間違いありません。
多くのユーザーが利用すれば利用するほどDYDXトークンの価値も上がるため、DYDXの価格は中長期的に大きく上がる可能性が高いです。
dYdXの将来性が高いという理由には、主に3つあります。
イーサリアム基盤のDEXとして大きな伸びシロがある
現時点でDEXの王者として君臨するのは同じイーサリアム基盤のUniswapで、その時価総額は約1兆6890億円。
1250億程度という現状のdYdXの時価総額を考えればまだまだ伸びシロは大きく、将来的にUniswapを脅かす存在になってくれば、DYDXトークンは今の価格から10倍以上になる可能性を秘めています。
CEXからDEXへと資金の流入が本格化する可能性がある
先にお伝えした中国が仮想通貨の売買を全面的に禁止したというニュースに関連して、今後は中国以外の国でも規制が強化される可能性があります。
そうなってくると、中国人だけでなく現在仮想通貨売買に携わっている多くの人が、従来のCEX(中央集権型取引所)からDEX(分散型取引所)へと資金を移動してくるでしょう。
基本的にDEXはKYC(Know Your Customer)と呼ばれる本人確認を必要としないため、各国政府もDEXを利用する一人一人の資産をトラッキングするのが非常に困難です。
そのため、規制を受けた国々の人々がCEXからDEXに移ってくる流れは今後より本格化し、今以上にDEXユーザーが増加すると見込まれています。
dYdXの取引量がCoinbaseを抜いた
DEXが大注目されて利用者が増えているとはいえ、現状における仮想通貨取引所の主流はまだCEXです。
しかしDEXとCEXの立場は、近い将来逆転する可能性もゼロではありません。
つまり、分散型取引所であるdYdXが仮想通貨取引所のナンバーワンになることも十分に考えられるということ。
実際、2021年9月27日にはdYdX創設者であるAntonioによる以下のツイートが話題となり、DYDXトークンの価格が暴騰しています。
5 years ago I left @coinbase and eventually founded dYdX
Today, for the first time, @dydxprotocol is doing more trade volume than Coinbase 😯📈 pic.twitter.com/QzoKAUpH29
— Antonio | dYdX 🦔 (@AntonioMJuliano) September 26, 2021
5年前、私はCoinbaseを去りdYdXを設立しました。
そして今日、初めてdYdXの取引量がCoinbaseを上回りました。
もちろんこれは、今世間を騒がせている中国の規制強化によるところが大きいのは事実でしょう。
しかし、たとえ一時的なことであったとしても、まだ上場間もない取引所であるdYdXの取引量が世界最大手の仮想通貨取引所であるCoinbaseの取引量を抜くというのは、かなりの大事件。
このトレンドが継続すれば、dYdXの認知度がさらに高まることは確実です。
dYdXを利用するユーザーが爆発的に増えることはもちろんのこと、DYDXトークンの価格も暴騰する可能性があります。
仮想通貨DYDXの買い方・おすすめの取引所
ここからは、仮想通貨DYDXトークンの買い方やおすすめの取引所についてお伝えしていきます。
利便性の高いDEXによって多くのユーザーを惹きつける将来性が高いDYDXトークンですが、残念ながら現時点で国内取引所での取り扱いはありません。
DYDXトークンを購入するには、以下のステップを踏んで海外取引所でトークンを購入する必要があります。
- 国内取引所で口座を開設する
- 国内取引所でビットコイン(BTC)を買う
- 海外取引所で口座を開設する
- 購入したビットコイン(BTC)を海外取引所のウォレットに送金する
- 海外取引所にてビットコイン(BTC)でDYDXを買う
国内の取引所で安くビットコインや仮想通貨を買うなら、世界170ヶ国で数千万人のユーザー数を誇る取引所フォビジャパン(Huobi Japan)です。

フォビジャパンの最大のメリットは、取引所経由で扱う銘柄数が圧倒的に多いこと。
フォビジャパンが取引所で扱う14銘柄という数は、国内で圧倒的ナンバーワンです。
基本的に国内の仮想通貨取引所は「販売所」と「取引所」経由での売買機能があって、販売所経由での売買は取引所に支払う手数料が高くなります。
フォビジャパンは取り扱いする全銘柄が取引所経由で売買できるようになっており、取引所に支払う売買手数料が格安なのです。
少しでも安く買って高く売りたいというキャピタルゲイン目的で仮想通貨投資をするなら、フォビジャパンを使わない選択肢はありません。
世界有数の仮想通貨取引所だけにセキュリティ対策も万全で、安心・安全に仮想通貨取引が行える環境が整っています。
Huobiは全世界で展開しているグローバルな取引所のため、今後もHuobiでしか買えない通貨の上場が大いに期待できます。
新規仮想通貨の上場がアナウンスされてからでは遅いので、フォビジャパンはまず最初に口座開設しておきましょう。
※これから仮想通貨投資を始める超初心者向けに、以下の記事で仮想通貨の始め方を「図解入り完全ガイド」しています。
仮想通貨投資を始める上であなたが気になっている疑問もほとんど解決できますので、ぜひ参考にしてくださいね。

DYDXトークンは分散型取引所であるdYdXのガバナンストークンということもあり、
「DYDXトークンを購入するならdYdXで買えばいいんでしょ?」
なんて思うかもしれませんが、実はdYdXではDYDXトークンを買うことはできません。
dYdXではDYDXトークンのステーキングはできても、売買対象のトークンとして取り扱いはしていないんです。
DYDXトークンを購入するためには、DYDXトークンを取り扱っている海外取引所で購入する必要があります。
DYDXトークンを取り扱っている海外取引所はいくつかありますが、おすすめは圧倒的にBinanceです。
結局のところ、取り扱ってる仮想通貨のラインナップや豊富な通貨ペアなど、仮想通貨の売買をするのであればBinanceが一番使い勝手がいいんですよね。
近年、日本政府の規制が厳しくなってきており、海外取引所の新規口座開設ができなくなるところも出始めています。
ハッキリ言って、Binanceに口座を持ってないと仮想通貨で億り人になれる可能性はゼロです。
四の五の言わずに、今のうちにBinanceは口座開設だけでもしておきましょう。
まとめ
今回はDYDXとはどんな仮想通貨で、dYdXはどんな取引所でどのような特徴やメリットがあるかなどについてお伝えしてきました。
- レイヤー2上で取引を行うことによりスケーラビリティ問題を解決
- ステーキングができる
- DYDXトークンを保有することでガバナンスへ参加可能
これまでにない最高の分散型取引所を構築し、世界中の投資家や有力ベンチャーキャピタルも出資しているdYdXの将来性が高いことは間違いありません。
dYdXの高い将来性に大いに期待しましょう。
※国内取引所を選ぶポイントやおすすめの使い方については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
