「DOTとはどんな仮想通貨で、Polkadot(ポルカドット)ってどういったプロジェクトなの?」
2021年になって大きな盛り上がりを見せている、仮想通貨業界。
今回の盛り上がりはビットコインやイーサリアムといった老舗仮想通貨の暴騰だけでなく、上場して間もない新興チェーンが業界の勢力図をガラッと変えたことも大きな特徴です。
そんな新興勢力の一つであるPolkadot(ポルカドット)は、ひとことで言うと、Web3.0世界の実現を目指す将来性の高いプロジェクト。
2020年の上場からわずか1年もたたずに、時価総額ランキング第8位にまで一気に上り詰めました。
人々を熱狂させているPolkadotの魅力は何なのか―。
今回は、今大注目の仮想通貨DOT(Polkadot)を詳しく知りたいあなたのために、
- DOTの主な特徴やメリット
- DOTの将来性や今後の価格予測
- DOTの買い方やおすすめの取引所
についてお伝えしていきます。
仮想通貨DOT(Polkadot/ポルカドット)とは?
DOTとはどんな仮想通貨で、世の中の人々から多くの支持を集めるPolkadot(ポルカドット)とは一体どんなプロジェクトなのか。
まずはDOT(Polkadot)の主な特徴やメリットなど、基本情報をキッチリ押さえておきましょう。
DOT(Polkadot)の基本情報:時価総額・価格・チャート
2021年9月24日現在、DOT(Polkadot)の価格は1DOT=3,514円となっており、時価総額は約3兆4711億円で仮想通貨時価総額ランキングは第8位。
直近のチャート的には5月14日に1DOT=5,250円という上場来高値をつけた後に調整し、7月半ばからまた盛り返している状況です。
通貨名 | Polkadot |
---|---|
ティッカー・シンボル | DOT |
価格 | 3,514円 |
時価総額 | ¥3,471,035,652,987 |
発行枚数上限 | 上限なし |
循環供給 | 約9.9億 |
時価総額ランキング | 第8位 |
ブロックチェーン | Polkadot |
コンセンサスアルゴリズム | NPoS(Nominated Proof of Stake) |
ホワイトペーパー | Whitepaper |
ロードマップ | Roadmap |
公式サイト | https://polkadot.network/ja/ |

DOT(Polkadot/ポルカドット)の歴史
Polkadotはスイス財団の「Web3 Foundation」によって、分散型フェブを推進する一番最初のプロジェクトとして2016年に立ち上げられました。
立ち上げから5年後の2020年5月にジェネシスブロック(最初のブロック)が生成された、ビットコインやイーサリアムと比べればまだ歴史の浅いブロックチェーンです。
創業メンバーの中には、イーサリアムの共同創設者兼元CTOであるGavin Wood氏もいます。

DOT(Polkadot)の主な特徴やメリット
Polkadot(ポルカドット)が目指すのはWeb3.0世界の実現であり、Polkadotのエコシステムで流通するネイティブトークンが「DOT」という仮想通貨です。
Web3.0とは、Web1.0やWeb2.0に続くインターネット業界における潮流のことで、意味合いは非常に広義ですが、ひとことで言うと以下の通り。
Web1.0:一方向性
Web2.0:双方向性
Web3.0:分散管理・P2P
今のWeb2.0時代が抱えているのは、データの独占や改ざんという大きな課題。
そしてWeb3.0によってWeb2.0で発生しているこれらの問題を解決する切り札となるのが、仮想通貨のベースとなっている「ブロックチェーン技術」なのです。
Polkadotのエコシステムは主に4つのインフラ要素で構成されていて、それぞれの役割は以下の通りとなっています。
- Relay Chain(リレーチェーン):ネットワークの共有セキュリティ、コンセンサス、およびチェーン間の相互運用性を担当するポルカドットの心臓部。
- Para Chains(パラチェーン):独自のトークンを持ち、特定のユースケース向けに機能を最適化できるソブリンブロックチェーン。
- Parathreads(パラスレッド):パラチェーンに似ていますが、従量制モデルがあります。ネットワークへの継続的な接続を必要としないブロックチェーンの場合、より経済的です。
- Bridges(ブリッジ):パラチェーンとパラスレッドがイーサリアムやビットコインなどの外部ネットワークに接続して通信できるようにします。
※引用元:”Connecting the Dots” on Polkadot HP

ここからはDOT(Polkadot)の主な特徴やメリットについて、5つのポイントで見ていきましょう。
- 異なるブロックチェーン同士を繋いで相互運用が可能
- パラチェーンによって効率性良く高速処理が可能
- 低コストで独自ブロックチェーンを開発できる
- 高いセキュリティ性能
- オープンなガバナンス体制
異なるブロックチェーン同士を繋いで相互運用が可能
Polkadotでは、異なるブロックチェーン同士を繋いで相互運用することができます。
そもそもブロックチェーンの規格には様々なものがあり、これまでは異なる規格のブロックチェーン同士で互換性がなかったんですよね(インターオペラビリティ問題)。
そのため、例えば保有しているA規格の仮想通貨からB規格のものに乗り換える場合は、一度ビットコインやステーブルコインなどに交換する手間が必要だったわけです。
異なるブロックチェーン同士での相互運用が可能になると、規格の異なる仮想通貨同士の直接売買だけでなく、相互でデータのやり取りをすることもできるようになります。
パラチェーンによって効率性良く高速処理が可能
従来のブロックチェーン技術では、特定のブロックチェーンにトランザクションが集中してしまうと、取引処理の遅延や手数料の高騰といった致命的な課題を抱えていました。
これが俗に言う、ブロックチェーンの「スケーラビリティ問題」です。
一方Polkadotでは、パラチェーンによってトランザクションを効率良く並行して処理することが可能。
この技術によって一度に大量のトランザクションを高速処理することができ、スケーラビリティ問題を解決しています。
低コストで独自ブロックチェーンを開発できる
Polkadotは「Substrate(サブストレート)」と呼ばれるフレームワークを開発者向けに提供しています。
これを使えば、低コストで独自のブロックチェーンを開発することが可能。
もちろんSubstrateで開発されたブロックチェーンは、Polkadotとの互換性もバッチリです。
高いセキュリティ性能
Polkadotは自身のネットワーク上に「Pooled Security」というセキュリティプログラムを組み入れており、全てのPolkadotチェーンで共通の高いセキュリティ性能が担保されています。
従来は各ブロックチェーンで個々にセキュリティを確保しなければならなかったため手間と時間とコストがかかるだけでなく、セキュリティレベルの信頼性も低かったわけですね。
「Pooled Security」によって、Polkadotチェーンはネットワークに繋ぐだけで最初から高いセキュリティを確保することができるようになりました。
また個々のブロックチェーンでセキュリティ用にリソースを割く必要もなくなり、開発効率性を高めることが可能となっています。
オープンなガバナンス体制
Polkadotのガバナンス体制はとてもオープンなものになっており、ガバナンストークンであるDOT保有者によって健全に管理運営されています。
DOTを保有することで、Polkadotネットワークにおける、
- 手数料の決定
- ブロックチェーンの仕様
- プロトコルのアップデート
などといった、ガバナンスに関わる権利が与えられるようになっています。
仮想通貨DOT(Polkadot)の将来性・今後の価格予測
Polkadotが目指すWeb3.0の実現は今後大注目のトレンドど真ん中ということもあり、Polkadotの将来性は非常に高いです。
Polkadotの時価総額は既に3兆円を超えていますが、イーサリアムやSolanaといったプラットフォーム系の仮想通貨は伸びしろが大きく、今後はDOTトークンの価値も今の価格から数倍になる可能性も考えられます。
Polkadotの将来性が明るいというのは、主に3つの理由からです。
- 好評なステーキングサービス
- 300を超える有望プロジェクトの存在
- ビットコインのトークン化プロジェクトの進行
好評なステーキングサービス
DOT(Polkadot)は保有する仮想通貨を預けて報酬を得ていくという、ステーキングができる仮想通貨の一つです。
ステーキングによって生み出されたUSD換算ランキング「Staking Rewards」を見ると、Polkadotは第4位(2021年9月現在)で、報酬額の年率13%超という数字はTOP10仮想通貨の中で圧倒的No1。

つまり、Polkadotのステーキングは市場から高い支持を得ているということ。
今後もPolkadotのステーキングに魅力を感じて、新規でDOT保有するユーザーは増えることが見込まれます。
ちなみにステーキングしているDOT保有者は、報酬(インカムゲイン)を得ながら長期保有している人々です。
そのため彼らが保有するDOTを短期的に売却してくる可能性は低く、DOTの価格を押し下げる要因になるとは考えにくいですね。
300を超える有望プロジェクトの存在
現在進行中のものを含めると、Polkadotのエコシステムに関わるプロジェクトはすでに300を超えています。
ざっと挙げるだけでも、以下のような有望プロジェクトが盛りだくさん。
- Chainlink(LINK)
- Kusama(KSM)
- Ren(REN)
- Celer Network(CELR)
- 0x(ZRX)
- Ontology(ONT)
- Ankr(ANKR)
- Ocean Protocol(OCEAN)…etc.
Polkadotのエコシステムに関わるプロジェクトが多ければ多いほど、プラットフォームとしてのPolkadotの価値は二次関数的に上がっていきますよね。
今後もさらに多くのプロジェクトがPolkadotのエコシステムに入ってくることは間違いありません。
ビットコインのトークン化プロジェクトが進行中
現在Polkadotでは「PolkaBTC」としてビットコインをトークン化するプロジェクトを進めており、2021年中の正式ローンチを目指しています。
ビットコインがトークン化することでビットコインを保有しながらDeFiで高い収益を得れるようになり、市場から大きな注目を集めているわけです。
このプロジェクトが成功すれば、Polkadotの注目度はさらに高まること間違いなし。
Polkadotの技術力や実用性の高さが市場に再認知され、DOTの価値は今以上に上がっていく可能性が高いです。
仮想通貨DOT(Polkadot)の買い方・おすすめの取引所
ここからは、仮想通貨DOT(Polkadot)の買い方やおすすめの取引所についてお伝えしていきます。
日本国内でDOTトークンを取り扱う仮想通貨取引所は、ビットフライヤーとGMOコインの2ヵ所のみです。

ビットフライヤーはビットコイン・イーサリアム・リップルの主要仮想通貨を「取引所」経由で売買できる上に、流動性の高さも国内No.1。
- ビットコイン流通量No.1
- DOTとXTZが買える希少性
- 圧倒的な顧客満足度の高さ
メインで使う国内取引所という意味では、ビットフライヤーが断然おすすめです。
またGMOコインは東証一部上場のGMOインターネット株式会社傘下の仮想通貨取引所で、現物取引以外にもレバレッジ取引や暗号資産FXといったサービスを提供しています。

GMOコインが「使える」理由は以下の3つ。
- ATOMが買える
- 国内最安値の手数料
- レバレッジ取引にも対応
GMOコインは急騰を続けているATOMも国内で唯一取り扱っており、今後も国内独占銘柄の上場が大いに期待できます。
普段使いの取引所としても申し分なく使えるので、GMOコインも登録必須の取引所です。
※国内取引所を選ぶポイントやおすすめの使い方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

まとめ
今回はDOTとはどんな仮想通貨で、Polkadot(ポルカドット)はどんな特徴やメリットがあるかなどについてお伝えしてきました。
- 異なるブロックチェーン同士を繋いで相互運用が可能
- パラチェーンによって効率性良く高速処理が可能
- 低コストで独自ブロックチェーンを開発できる
- 高いセキュリティ性能
- オープンなガバナンス体制
技術力と実用性を併せ持ち多くのプロジェクトで採用されるPolkadotは今後さらに注目度を高め、中長期的にDOTトークンの価格もさらに上昇していくことは間違いありません。
Polkadotの将来性に大いに期待しましょう。