「XLMとはどんな仮想通貨で、Stellar(ステラルーメン)ってどんなプロジェクトなの?将来性があって今後の価格も上がるなら、買い方やおすすめの取引所が知りたい。」
Stellar(ステラルーメン)は、個人間や海外送金が抱える問題をブロックチェーン技術によって解決するために生まれたプロジェクト。
送金問題を解決するための仮想通貨といえばリップル社のXRPが有名ですが、StellarのXLMもXRPと比べて遜色ない高いスペックを持ち合わせている仮想通貨です。
今回は、国際送金問題の解決という実用的なビジョンを掲げるXLM(Stellar)を詳しく知りたいあなたのために、
- XLM(Stellar)の主な特徴やメリット
- XLM(Stellar)の将来性や今後の価格予測
- XLM(Stellar)の買い方やおすすめの取引所
についてお伝えしていきます。
仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)とは?
Stellar(ステラルーメン)とは個人間や国際送金における課題解決を目的に立ち上げられたプロジェクトで、Stellarが発行する仮想通貨がXLMトークンです。
まずは簡単にStellarプロジェクトの概要をみていきましょう。
Mt.GOX創始者によって立ち上げられたプロジェクト
Stellarプロジェクトを立ち上げたのは、かの有名なMt.GOXの創始者であるJed McCaleb氏。
StripeのCEOであったPatrick Collison氏と共に非営利団体「StellarDevelopment Foundation(ステラ財団)」を設立し、現在に至っています。
非営利団体SDFによる中央集権的なプロジェクト
ビットコインやイーサリアムに代表されるように、ブロックチェーンをベースにしたプロジェクトの多くは非中央集権的な分散型のエコシステムを構築しています。
一方のStellarは、非営利団体であるSDF(Stellar Development Foundation)によって中央集権的にプロジェクトが管理運営されているのが大きな特徴です。
主目的は新興国の金融包摂
Stellarプロジェクトの主な目的は、新興国の金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)です。
金融包摂とは、世界中の誰もが取り残されることなく金融サービスへアクセスでき、金融サービスの恩恵を受けられるようにすること。
アメリカや日本を始めとした先進国では誰もが銀行口座を当たり前のように持っていて、預金や送金など手軽に金融サービスを受けることができますよね。
一方、そもそも新興国では銀行口座を持っている人の方が稀という状況にあり、新興国の経済発展や生活レベルを向上させる上での大きな課題となっています。
Stellarはブロックチェーン技術を活用し、新興国における個人間の送金取引を手軽にかつスムーズに行えることを目的に立ち上げられた意義ある金融包摂のためのプロジェクトなのです。
ちなみにStellarが発行する仮想通貨XLMが2014年に初めて上場した際も、この理念に基づいてアメリカや中国、ヨーロッパといった大国の取引所ではなく、南米ブラジルに最初に作られた仮想通貨取引所で上場をしています。
仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)の基本情報:時価総額・価格・チャート
まずは時価総額や直近の価格動向、チャート推移など、仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)の基本情報をしっかりと押さえておきましょう。
2021年10月8日現在、XLM(Stellar/ステラ)の価格は1XLM=38.79円となっており、時価総額は約9,244億円で時価総額ランキング第23位に位置する仮想通貨です。
通貨名 | Stellar |
---|---|
ティッカー・シンボル | XLM |
価格 | 38.79円 |
時価総額 | ¥924,381,881,119 |
発行枚数上限 | 500億XLM |
循環供給 | 約23.8億XLM |
時価総額ランキング | 第23位 |
コンセンサスアルゴリズム | SCP(Stellar Consensus Protocol) |
ホワイトペーパー | Whitepaper |
公式サイト | https://www.stellar.org/ |
直近のチャート的には5月11日に1XLM=79.46円という2018年以来の高値をつけ、現在は調整をしているものの堅調に高値圏で推移している状況です。
これまでXLMトークンの価格は、4つの大きなイベントによって価格が押し上げられてきました。
- 2014年8月:ブラジル初の仮想通貨取引所「Mercado Bitcoin」に上場
- 2018年9月:IBMが国際送金にStellarを採用
- 2019年5月:Mozillaの元COOがSDF(ステラ財団)のCEOに就任
- 2019年11月:発行数量の約半数にあたるXLMトークンを焼却(バーン)
ブラジル初の仮想通貨取引所「Mercado Bitcoin」に上場
StellarのXLMトークンは、2014年8月にブラジルで最初の仮想通貨取引所である「Mercado Bitcoin」に上場を果たしました。
上場時の初値(最初につけた価格)は、1XLM=約0.003ドルとなっています。
IBMが国際送金にStellarを採用
ブラジルで上場した後は特に目立った動きがありませんでしたが、2018年9月にアメリカ大手IT企業であるIBM社がStellarを国際送金に採用すると発表したことでXLMトークンの価格が大暴騰。
1XLM=0.87ドル台まで価格が急騰し、上場時の約290倍に跳ね上がりました。
Mozillaの元COOがステラ財団CEOに就任
2019年5月、Mozillaの元COOであるDenelle Dixon氏がステラ財団の新CEOに就任。
MozillaはウェブブラウザFirefoxを提供する企業であり、Denelle Dixon氏が持つ豊富な知見と実績に対する期待感からXLMトークンの価格が急騰しました。
発行数量の約半数にあたるXLMトークンを焼却(バーン)
2019年11月にはステラ財団によって発行総数1,000億XLMの半分以上に相当する550億XLMが焼却(バーン)されたことにより、XLMトークンの価格が25%も急騰しました。
ちなみにXLMトークン焼却後の総発行枚数は約500億XLMとなっており、そのうち約200億XLMは市場に流通、残り300億XLMはステラ財団によって計画的に市場へ放出されています。
仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)の主な特徴やメリット
ここからは、仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)の主な特徴やメリットを4つのポイントに絞ってお伝えしていきましょう。
- 非営利団体による中央集権的な管理運営体制
- 送金スピードが速い
- 手数料が低い
- 独自のコンセンサスアルゴリズムSCPを採用
非営利団体による中央集権的な管理運営体制
先にお伝えした通り、Stellarは非営利団体であるStellar Development Foundation(ステラ財団)によって管理運営がされている中央集権的なプロジェクトです。
中央集権的な体制の方が意思決定のスピードが早く、「金融包摂」という崇高なビジョンをより確実に成し遂げられると考えています。
またステラ財団は利益追求を主目的としない非営利団体なのでプロジェクトの信頼性と透明性は高く、個人投資家や企業にとって安心して利用できる環境が整っていると言えますね。
一方で、万が一ステラ財団に何かあった場合は、ステラ財団によって中央集権管理されているStellarプロジェクトごと破綻するリスクもあることも覚えておきましょう。
送金スピードが速い
決済における送金スピードが速いのは、XLM(Stellar)が持つ大きな特徴の一つです。
1トランザクション当たりの送金スピードを比較すると、ビットコインが10分程度かかるのに対してXLMはわずか2秒~5秒という圧倒的な速さを誇っています。
手数料が低い
手数料の低さも、決済や送金用途に特化したXLMの大きな特徴です。
送金手数料はわずか0.00001XLM(≒0.0004円)でほぼ無料状態なので、個人投資家が他の取引所へ少しでも安く送金するのにもXLMは適していますね。
ちなみに「低コストで送金スピードが速い」という特徴を持ったXLM(Stellar)は、「ブリッジ通貨」と呼ばれています。
例えば、法定通貨である日本円から米ドルに換金する際に、
日本円 → XLM → 米ドル
といった形で間にXLMを介して2つの通貨の「橋渡し」をすることで、日本円→米ドルに直接監換金するよりも圧倒的に早く安く換金が行えるようになっています。
独自のコンセンサスアルゴリズムSCPを採用
これまでは1つの取引処理に対して不特定多数の人が承認作業を行っていたため処理速度が遅くなるというのが、従来のブロックチェーンにおける大きな課題の一つでした。
StellarはSCP(Stellar Consensus Protocol)という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しており、あらかじめ取引承認者を投票によって決めているため処理速度が圧倒的に速いわけです。
そしてこのSCPが作られたベースになっているのが、リップル社のXRPで採用されているコンセンサスアルゴリズム。
リップルの場合は投票によって80%の合意が得られないと取引承認を行うことができませんが、Stellarの場合は80%の合意が得られなくても取引承認を行うことができ処理スピードの向上につながっています。
仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)の将来性・今後の価格予測
「金融包摂」という意義あるビジョンを掲げ個人間や国際送金が抱える課題を解決するStellar(ステラルーメン)は市場ニーズに合った極めて将来性の高いプロジェクトであり、低コストで高速送金を可能にする仮想通貨XLMの価格が中長期的に上昇する可能性は高いです。
またIBM社がStellarを採用したことで他企業からの評価も高まっており、今後さらに多くの企業がStellarのXLMを採用していくとも見込まれています。
特に今後Stellarがさらなる飛躍を遂げるために注目しておきたいのが、Stellarのメインターゲットでもある新興国市場での動きです。
- タイのスタートアップ企業が、東南アジアでStellarを使った決済システムを開発中
- アフリカのセネガルで、仮想通貨によって全ての金融取引が行われる仮想通貨都市「エイコンシティ」でStellarが採用される計画
などといった注目プロジェクトが目白押しなので、しっかりチェックしておきましょう。
仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)の買い方・おすすめの取引所
ここからは、仮想通貨XLM(Stellar/ステラルーメン)の買い方や購入可能なおすすめの取引所についてお伝えしていきます。
2021年10月8日現在、日本国内でXLMトークンを取り扱っているのは以下5つの取引所です。
- フォビジャパン
- ビットフライヤー
- コインチェック
- DMMビットコイン
- GMOコイン
この中で安くXLMが買えるおすすめの取引所は、世界170ヶ国で数千万人のユーザー数を誇る取引所フォビジャパン(Huobi Japan)です。
フォビジャパンの最大のメリットは、取引所経由で扱う銘柄数が圧倒的に多いこと。
フォビジャパンが取引所で扱う14銘柄という数は、国内で圧倒的ナンバーワンです。
基本的に国内の仮想通貨取引所は「販売所」と「取引所」経由での売買機能があって、販売所経由での売買は取引所に支払う手数料が高くなります。
フォビジャパンは取り扱いする全銘柄が取引所経由で売買できるようになっており、取引所に支払う売買手数料が格安なのです。
少しでも安く買って高く売りたいというキャピタルゲイン目的で仮想通貨投資をするなら、フォビジャパンを使わない選択肢はありません。
世界有数の仮想通貨取引所だけにセキュリティ対策も万全で、安心・安全に仮想通貨取引が行える環境が整っています。
Huobiは全世界で展開しているグローバルな取引所のため、今後もHuobiでしか買えない通貨の上場が大いに期待できます。
新規仮想通貨の上場がアナウンスされてからでは遅いので、フォビジャパンはまず最初に口座開設しておきましょう。
ちなみに以下の記事では、これから仮想通貨投資を始める超初心者向けに仮想通貨の始め方を「図解入り完全ガイド」しています。
仮想通貨投資を始める上であなたが気になっている疑問もほとんど解決できますので、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
今回はStellar(ステラルーメン)の特徴や将来性と、仮想通貨XLMの買い方やおすすめの取引所についてお伝えしてきました。
- 非営利団体による中央集権的な管理運営体制
- 送金スピードが速い
- 手数料が低い
- 独自のコンセンサスアルゴリズムSCPを採用
「金融包摂」という意義あるビジョンを掲げ、個人間や国際送金が抱える課題を解決するStellarプロジェクトの将来性の高さは折り紙付きです。
Stellarの注目度が高まりStellarを採用する企業が増えれば増えるほどXLMトークンの価格も上昇していくので、今後のStellarの動きに大注目していきましょう。
※国内取引所を選ぶポイントやおすすめの使い方については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。